明治以来、近現代の激しい軍拡の時代や戦後の経済進出の時代を、多くの薬剤師の先輩諸侯は、国からの付託を受けた資格に基き、その職能を全うされてきました。
その功績の賜物として、薬剤師は保健・医療・介護の担い手として、国民から多くの信頼や期待を担う立場となりました。
しかし、我が国は、少子超高齢社会へ突入し、国民一人一人が安全に安心して暮らせる成熟社会を実現させるためには幾多の困難が予想されます。
その困難に立ち向かい、薬剤師として社会に貢献していくためには、個人の力では限界があります。国、県、市町村との有機的な協力や連携は、今後益々重要になります。それは、新しく誕生し、その活躍が期待されている6年制の医療薬剤師教育を受けた薬剤師が、その力を発揮するためにも必要であります。
そのためには、個々の薬剤師の力を政治の世界で結集し、地域で、全国で影響力を発揮していくことが必要絶対条件であります。薬剤師連盟の力は、現在も政界への大きな影響力を堅持しています。それは、全国的な制度論の中でも、地方分権改革の中で進展していくだろう地域主権の中でも、大いに力を具現化していくものと信じます。
どうか会員の皆様には、今後も本会へのより一層の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。